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「海洋における生分解性プラスチックの分解に関わる微生物」に関するプロジェクト事業の成果公開

掲載日2024.04.04
最新研究

農学部 応用生物化学科
教授 山田美和
応用微生物学

背景

プラスチックは、幅広く利用されていますが、その需要増大にともなって、プラスチックごみによる海洋汚染が世界的な問題となっています。
国立研究開発法人新エネルギー?産業技術総合開発機構(NEDO)のプロジェクト「海洋生分解性プラスチックの社会実装に向けた技術開発事業」では、海洋プラスチックごみ問題の解決に向け、海洋生分解メカニズムに裏付けされた評価手法の開発を行って、新たな海洋プラスチックごみ発生ゼロの実現に貢献することを目指しています。

NEDO「海洋生分解性プラスチックの社会実装に向けた技術開発事業」

独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)は、NEDOのプロジェクト「海洋生分解性プラスチックの社会実装に向けた技術開発事業」において海洋生分解性プラスチックの分解試験法の標準化に対する支援や海洋生分解性プラスチックの分解に関わる微生物の探索に取り組んでいます。

研究内容?成果

本プロジェクトにおいて、本学の山田教授が2021-2022年度の2年間参画し、岩手県の海に生分解性プラスチックフィルムを一定期間浸漬する試験を実施しました。そして、生分解性プラスチックの分解に関わる微生物株の分離と関連データの取得を行いました。本研究は、NITEを中心として岩手大学だけでなく、島根大学、広島大学、鹿児島大学と共に行った大規模な実海域試験です。

岩手県下閉伊郡山田町の湾における試験の様子

本研究では、17,000株以上の海洋における生分解性プラスチックの分解に関わる微生物の情報が得られ、2024年3月29日にNITEより公開されました。

本件に関する問い合わせ先

農学部 応用生物化学科 教授 山田美和
myamada@iwate-u.ac.jp